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(ネタバレ注意)あなたが見逃したかもしれないロキ第1話の伏線一覧

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https://twitter.com/LokiOfficial/status/1403743903929430021/photo/1

ストリーミングサービスDisney+で配信が始まったトム・ヒドルストン主演の『ロキ』の評価は高く、今後の マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で扱われるであろうマルチバースについても多くの情報が語られた。

第2話の公開が待ち遠しいが、第1話で多くのイースターエッグ(伏線)が張り巡らされていたことに気付いただろうか。MCUでは他作品へのヒントとなる情報がさり気なく画面に散りばめられていることがあり、本作もその例外ではない。今回は、それら伏線を一挙紹介していく。 

メビウス・M・メビウス

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https://twitter.com/LokiOfficial/status/1397553088194433024/photo/2

オーウェン・ウィルソンが演じる時間変動機関(TVA)のエージェントメビウス・M・メビウスは原作コミックにも登場している。

MCUにおける“メビウス”という単語から連想できるのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)がタイムトラベルを解明した際に構築したアルゴリムが「メビウスの輪」の形をしていたことだ。メビウスの輪は帯状になっている長方形の片方の端を180°ひねって、他方の端に貼り合わせた形状の図形を指し、しばしばゲームや漫画などで無限や時間の象徴として描写されている。

時間の変動の監視者として、うってつけのネーミングと言えるだろう。 

征服者カーン

先述のメビウス・M・メビウスについて、あるうわさが流れている。フェーズ4以降のMCUのボス級ヴィランとして登場が期待され、ジョナサン・メジャースが演じる予定の「征服者カーン」とメビウスが協力、あるいは因縁関係にあるのではないかとされている。

タイムトラベルを駆使するカーンは2023年公開の『アントマン』第3弾に出演する見込みで、時間軸を頻繁に移動するともなれば、TVAの捜査網に引っかかるはず。アントマン3作目のあらすじは不明だが、カーンが自由自在に過去と未来を行き来できているならば、TVAとのなんらかの利害関係の一致や衝突があるだろう。また、興味深いことに、ロキの第1話に登場したTVAの裁判官のラヴォナ・レンスレイヤー(ググ・バサ=ロー)は、原作コミックではカーンと友人であったり、時には恋仲だったりと非常に密接な関係である。

いずれにしろ、カーンとTVAの関係性については、なんらかの説明がなされるのではないだろうか。

 

多元宇宙戦争

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ロキには、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』に関わってくるイースターエッグも仕込まれていた。

TVAのマスコットキャラクター、ミス・ミニッツがナレーションを担当するマルチバースについて解説したビデオ映像の中で、異なるタイムライン同士が覇権をめぐって争ったことや、時間軸が“狂気(マッドネス)”に枝分かれするといった出来事が紹介された。争いの歴史を繰り返さないようにタイムキーパーは多元宇宙を監視しており、『ドクター・ストレンジ』第2弾では、タイトルから察するに、この多元宇宙に何らかの問題が発生するのだろうということが示唆されている。

ネクサス

『ワンダヴィジョン』内の抗うつ剤のCMでもその名が出てきたネクサス。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では、トニーが訪れたインターネットの世界的な中継地の名前もネクサスだった。さらに、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で、エリック・セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)の黒板にもネクサスと書かれていた。

この言葉の意味とは何なのだろうか。ミス・ミニッツはビデオ映像の中で、「ネクサス・イベント」について語った。これは、ロキのような変異体が神聖時間軸から逸脱したときに起こる現象であると解説。もしも変異体を放置すると「時間軸が狂気に枝分かれする」可能性があるとしている。

ちなみに原作コミックでは、ネクサスとは異次元間をつなぐゲートを指す言葉。今後のMCUで時間軸をまたぐ際に、ネクサスという言葉が重要になってくるのかもしれない。

Glorious Purpose(大いなる目的)

ロキは、第1話でやたらと「Glorious Purpose(大いなる目的)」があるのだと語っていた。第1話のタイトルにもなっているこのワード、前半はロキの野望を指す意味だったが、後半で自分が辿る予定だった未来を知った後は、地球やアスガルドを支配すること以上に意義のある目的があるのではないかと、ロキが自問するきっかけになった。メビウスはロキに対して「救いを与えることはできないが、より良いものを提供できるかも」と語りかけ、ロキが今後、大いなる目的に沿ってヒーローになる未来を暗示している。

メフィスト

作中、メビウスが1549年のフランスでTVAの職員たちが襲撃された事件を調べていると、ステンドグラスに赤い角の生えた悪魔のようなものが描かれていた。原作コミックのファンは、これがメフィストであると考え、今後登場するのかと期待した。

ところが、ロキの監督兼エグゼクティブ・プロデューサーのケイト・ヘロンは

「メフィストとステンドグラスの描写は偶然の一致です。“角”や“天国から追放されたこと”などの特徴は、ロキのことを指しています」

と語り、メフィストの登場を否定している。

第1話のラストで、TVAの職員たちを始末した本作のヴィランは、ロキ本人であることが明かされた今、もしかすると2話以降でメフィスト風の外見をしたロキが見られるかもしれない。